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12/23
16:26
2021年度の予算が21日に閣議決定され、一般会計の歳出額は過去最大となる106.6兆円に達した。新型コロナウイルス対策のほか、菅政権が力を入れる環境分野やDX(デジタルトランスフォーメーション)などに重点的に振り向けられた。
12月上旬に決定した前年度の追加経済対策(約40兆円)と合わせると140兆円超の規模になる。新型コロナ対策の予備費に5兆円が充てられ、ワクチンや治療薬の開発、医療体制の拡充に備えた。また、脱炭素に絡んでは追加経済対策で2兆円の基金を創設するほか、21年度予算でも4000億円超が計上される。
株式市場では折に触れ、こうした「国策」に乗る銘柄が物色されている。ワクチン低温輸送のツインバード工業<6897.T>や水素社会の本命格の岩谷産業<8088.T>、再生可能エネルギー関連のレノバ<9519.T>などの人気は息が長そうだ。
また、防衛費は約5.3兆円と過去最高を更新する。菅首相が21日に大型巡視船の整備を指示したことも話題となった。防衛関連では三菱重工業<7011.T>やIHI<7013.T>のほか、小型の細谷火工<4274.T>などもマークしたい。
国土強じん化対策にも引き続き注力する。橋りょうのOSJBホールディングス<5912.T>のほか、地盤改良で独自技術を持つ技研製作所<6289.T>やコンサルの長大<9624.T>をマークしたい。
重点予算の関連銘柄
新型コロナ対策
日金属<5491.T>、ツインバード<6897.T>、アンジェス<4563.T>
環境
岩谷産<8088.T>、レノバ<9519.T>、山王<3441.T>
DX化
NTTデータ<9613.T>、チェンジ<3962.T>、鈴与シンワ<9360.T>
防衛
三菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>、細谷火工<4274.T>
国土強じん化
五洋建<1893.T>、横河ブリッジHD<5911.T>、技研製<6289.T>、
長大<9624.T>
教育
内田洋行<8057.T>、チエル<3933.T>、すららネット<3998.T>
提供:モーニングスター社
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12/21
11:11
岩谷産業<8088.T>は、岩井コスモ証券が18日付で、投資判断「B+」(やや強気)を継続、目標株価は4100円から6700円に引き上げている。
21年3月期9月中間期が減収減益となったものの、下期は主要顧客の設備稼働率向上で更なる業績回復が期待できるとコメント。水素社会実現に向けた中長期的な成長期待も高まっており、「B+」を継続し、目標株価を6700円に引き上げるとしている。
同社は福島県浪江市で今春完成した、メガソーラーによる水素製造施設「福島水素エネルギー研究フィールド」に参画するほか、オーストラリアの電力会社Stanwell社とはグリーン水素のサプライチェーンの事業化に向けた検討を開始しており、水素エネルギー社会実現に向けた更なる活躍が期待できそうだとコメントしている。同証券では連結営業利益について、21年3月期240億円(前期比16%減、会社予想247億円)、22年3月期290億円と試算している。
午前11時6分時点の株価は前週末比変わらずの6200円。
提供:モーニングスター社
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12/21
09:54
◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券(3段階・オーバーウエート>ニュートラル>アンダーウエート、中・小型株分類はBuy>Hold>Sell)
富士フイルム<4901.T>――「ニュートラル」→「ニュートラル」、5020円→5300円
アークランド<9842.T>――「ニュートラル」→「ニュートラル」、1920円→1870円
◎岡三証券(3段階・強気>中立>弱気)
ヤクルト<2267.T>――「中立」→「中立」、5700円→5500円
キッコーマン<2801.T>――「中立」→「中立」、5300円→6100円
ピジョン<7956.T>――「中立」→「中立」、4500円→4400円
◎東海東京証券(3段階・アウトパフォーム>ニュートラル>アンダーパフォーム)
住友不<8830.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、4350円→4250円
◎岩井コスモ証券(5段階・A>B+>B>B−>C)
トリケミカル<4369.T>――「A」→「A」、15700円→17700円
神戸物産<3038.T>――「B+」→「B+」、3450円→3600円
岩谷産<8088.T>――「B+」→「B+」、4100円→6700円
提供:モーニングスター社
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12/14
13:02
川崎重工業(川重)<7012.T>は14日、豪州のFortescue Metals Group(FMG社)および岩谷産業<8088.T>と、再生可能エネルギーを由来とする液化水素サプライチェーンの事業化に向けた検討を開始するための覚書を締結したと発表した。
今回の覚書では、豪州を始めとする世界各地で、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを由来とする電力から水素を製造・液化して、液化水素運搬船で日本へ輸入、国内で供給・配送するまでの一連の液化水素サプライチェーンの事業化に向けた検討を行うとしている。
午後零時58分時点の株価は、前週末比197円高の1990円。
提供:モーニングスター社
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12/11
08:43
日本製鉄<5401.T>が2050年に温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする方針だと報じられた。鉄鉱石から酸素を除去する還元ガスに水素を使う方式を導入するほか、二酸化炭素(CO2)を分離・回収して地下に貯留する「CCS」などを駆使して目標達成を目指すという。
折からの水素関連株の物色が一段と盛り上がる可能性があり、岩谷産<8088.T>をはじめとする関連銘柄が注目される。また、日本製鉄と関係が深いプラント工事の山九<9065.T>や高田工<1966.T>、CO2リサイクルで共同研究する千代化建<6366.T>などにも思惑が向かう可能性がある。
提供:モーニングスター社