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マイナンバーカード(マイナカード)の申請に伴うポイント付与期限を迎え、“駆け込み取得”が話題になっている。取得者の拡大に伴い、周辺ビジネスの展開が広がりそうだ。
<保険証一体化も注目>
政府はマイナカードを3月末までにほぼ全国民に交付する目標を掲げていたが、普及は遅れていた。しかし、最大2万円分のポイントがもらえるキャンペーンの効果もあり、ここへきて申請件数が急増しているもよう。期限は2月末だったが、自治体の窓口が混雑したことでオンラインに限り3月1日まで延長する事態となった。
今年1月1日時点で全人口の約72%(9085万人)にとどまっていたマイナカードの交付率は大幅な上昇が予想され、多くの分野で活用が進むきっかけになりそうだ。行政のデジタル化や、健康保険証などとの一体化(マイナ保険証)に伴う各種手続きの簡略化も進む。また、キャッシュレス決済との連携や、個人データの活用によるビッグデータ解析などにも可能性が広がる。
<JMDCやEMシステムをマーク>
マイナ保険証による医療ビッグデータの活用は、JMDC<4483.T>やメディカル・データ・ビジョン(=MDV)<3902.T>などの商機にもなる。遺伝子情報(ゲノム情報)分析による新薬開発の進展が期待されるほか、高齢者を含めた健康管理への応用も見込まれる。また、過去の疾病情報の共有が最適な治療へつながり、「お薬手帳」のデータ化では投薬管理の利便性が高まる。
調剤薬局向けデータ管理システムを展開するイーエムシステムズ(=EMシステム)<4820.T>も注目される。患者の資格情報(医療保険の有無や負担限度額などの情報)確認の手間が削減されることで、シェア拡大に向けた追い風となる。同社の今12月期の連結営業利益は28.3億円(前期比18.0%増)を計画し、成長が加速する方向。900円どころでもみ合う株価の飛躍が期待される。
このほか、マイナンバー関係のコンサルティングでITbookホールディングス<1447.T>や、地方自治体向けの行政情報システムに強いアイネス<9742.T>、フライトホールディングス<3753.T>なども注目される。
提供:ウエルスアドバイザー社
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07:48
▽EMシステム<4820.T>、持分法適用関連会社グッドサイクルシステムが実施する第三者割当増資すべての引き受けおよび株式の追加取得で連結子会社化
▽ヨコレイ<2874.T>、アセアン地域における事業拡大を目指し、ベトナムに子会社を設立
▽四国電力<9507.T>、未定としていた23年3月期末配当は無配(前期実績15円)に修正
▽明電舎<6508.T>、23年3月期の連結利益予想を引き下げ
▽SFJ<9206.T>、1月の旅客輸送実績・運航実績を発表。全路線合計で旅客人数は前年同月比70.3%増となり、座席利用率も64.1%と12.7ポイント改善
▽LITALICO<7366.T>、未定としていた23年3月期末配当を1株6.5円と発表。前期実績は同5円だった。プラットフォーム事業での収益性向上、LITALICOワークス事業とLITALICOジュニア事業の成長継続を背景に株主還元姿勢を強める
▽モーゲージS<7192.T>、株主優待制度の廃止
▽協栄産<6973.T>、新中期経営計画の策定を発表。2028年3月期に営業利益21億円(前期実績比51.5%増)を目指す。株主優待制度の導入、プリント配線板生産事業から撤退
▽ゆうちょ銀行<7182.T>、最大10億8900万株の株式売出実施を発表。日本郵政<6178.T>の出資比率を現在の89%から60%程度の引き下げ
▽元旦<5935.T>、3月末に1対5の株式分割
▽メドレックス<4586.T>、中国で出願中の「メマンチン含有経皮吸収型液剤」について中国国家知識産権局から特許査定の通知
▽主な下方修正=冨士ダイス<6167.T>
提供:モーニングスター社
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12/27
11:08
EMシステムズ<4820.T>が続伸し、一時15円高の806円を付けている。26日引け後、薬局向け業務支援システム「MAPs for PHARMACY DX」のサービスを開始したと発表、材料視された。
「MAPs for PHARMACY DX」は、19年にリリースした「MAPs for PHARMACY」をニューアル。従来以上に、レセコン・電子薬歴やその周辺機器への拡張性をはじめ、顧客ごとのさまざまなシーンにおいて、より薬局に適したソリューションやシステムの選択・組み合わせを可能にしたという。
午前11時6分時点の株価は、前日比6円高の797円。
提供:モーニングスター社