-
2/12
16:36
コロナ禍を通じて健康意識が高まる中、治療や感染予防の切り札として納豆や赤ワインに含まれるアミノ酸の「5−アミノレブリン酸(5−ALA)」が注目を浴びている。ウイルスの増殖を完全に阻害する効果が報告され、これに絡んで10日は大豆加工品の篠崎屋<2926.T>が急騰した。5−ALAに限らず、発酵食品など身近な食品の評価機運が増すことで、新たなトレンドが生まれる可能性がある。有力銘柄を探った。
<STIフード 「魚食」「個食」で浮上 業績は高成長続く>
魚は良質なたんぱく質として知られるほか、EPA(エイコサペンタエン酸)などコレステロールを下げる成分も豊富に含まれる。一方、単身者の増加に伴う「個食」のニーズが強く、この両面から浮上する銘柄が水産食品のSTIフードホールディングス<2932.T>だ。
同社はコンビニエンスストアで手軽に買える総菜や、サバの塩焼きなどのチルド食品の大手。個食化の需要を取り込み、20年12月期の業績予想を昨年11月に引き上げている(連結営業利益は前々期比2.1倍の11億円)。また、12日に発表した決算では21年12月期の連結営業利益見通しを前期比19.8%増の15億7000万円としている。
サバはアミノ酸スコアが高く、コロナ禍を機に日本だけではなく世界でもマーケットが拡大する余地がある。STIフードは将来的な北米進出も眺望している。押し目買い好機とみたい。
<ティーライフ お茶の抗ウイルス効果 株価新局面入りに付く>
健康茶のティーライフ<3172.T>はEC(=Eコマース、電子商取引)販売をけん引役に収益が拡大している。お茶もコロナ禍で見直されつつある食品の一つだ。
同社はプーアール茶など健康茶や日本茶、青汁やニンニク食品、漢方薬などを手掛ける。20年7月期は巣ごもり需要に乗り、テレビショッピングやEC販売が伸長。連結営業利益は計画を1.3億円上回る5.0億円(前々期比45.7%増)となった。
今期は営業利益5.3億円(前期比6.8%増)と伸び縮小を見込むものの、第1四半期の好スタートを踏まえると保守的な様子もうかがえる。新物流センターにおける他社出荷業務の請負も寄与してくる公算。お茶の成分はインフルエンザ予防に効果があるとされるほか、新型コロナウイルスを不活化するとの見方もあり、日本の大学で研究が進めている。
株価は1100円台でのもみ合いから浮上し、新局面に入った。
<雪印メグ ヨーグルトで攻勢 長期下落の転換も>
腸内環境を整え免疫力を高める「乳酸菌」は、ヨーグルトなどに多く含まれる。新型コロナウイルス対策でも関心を集める中、独自の乳酸菌「ガセリ菌SP株」を擁する雪印メグミルク<2270.T>に狙いを定めたい。
緊急事態宣言によって運動不足になる人が増え、生活習慣病リスクが高まっている。ガセリ菌は内臓脂肪の増加を抑える働きを持ち、免疫力を高めると同時に、肥満の防止効果が期待される。
同社の21年3月期第3四半期累計の連結営業利益は170億円(前年同期比15%増)だった。チーズなどの乳製品が巣ごもり需要で好調。「記憶ケアヨーグルト」などの健康食品もECを通じて売上が伸びている。通期の営業利益予想は190億円(前期比6%増)に対する進ちょく率は89%と高い。
株価は2016年高値3835円をピークに長い調整を続け、そろそろ転換を探る局面とみられる。
提供:モーニングスター社
-
2/12
10:27
STIフードホールディングス<2932.T>が急騰し、前営業日比7.1%高の4540円まで値上がりした。株式新聞が12日付1面で、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに強まる健康意識が追い風となる銘柄の1つに取り上げた。
新型コロナをめぐっては、納豆や赤ワインに含まれるアミノ酸によるウイルスの増殖阻害効果が注目を浴びるなど、新型コロナ対策に限らず、健康維持を促す身近な食品に見直し機運が高まると同紙は指摘している。
STIフードホールディングス<2932.T>はコンビニエンスストアで手軽に買える総菜や、サバの塩焼きなどのチルド食品を手掛ける。魚は良質なたんぱく質として知られるほか、単身者の増加に伴う「個食」のニーズも取り込んむ。同紙はほかに、健康茶のティーライフ<3172.T>、ヨーグルトの雪印メグミルク<2270.T>を紹介している。
提供:モーニングスター社
-
12/7
12:05
ティーライフ<3172.T>が大幅安で3日続落。4日引け後の決算発表で、21年7月期第1四半期(20年8−10月)の連結業績は好調な推移を示したが、いったん材料出尽くしの動き。株価は前週末比166円安の1172円まで値を下げている。
21年7月期第1四半期は、売上高24億600万円(前年同期比3.5%増)、営業利益1億4200万円(75.5%増)。「卸売事業」は営業利益4500万円(同35.0%減)にとどまったが、「小売事業」が、健康・美容関連商品の通信販売において、消費者の生活様式の変化を受けてカタログ配布の効率化を進めるとともに、スマホアプリやLINEによるインターネット経由での購入促進を図りデジタルシフトを推進する中、営業損益を4000万円の黒字(前年同期は1200万円の赤字)に浮上させて全体をけん引。連結営業利益の通期予想5億3000万円(前期比6.8%増)に対する進ちょく率は26.8%となっている。
提供:モーニングスター社
-
12/7
10:11
7日午前10時時点の日経平均株価は前週末比8円68銭安の2万6742円56銭。朝方は、買いが先行した。米追加経済対策への期待感から前週末の米主要株価指数がそろって最高値を更新した流れを受け、2万6894円25銭(前週末比143円01銭高)と高く寄り付いた。ただ、買い進む動きにはつながらず、一巡後は、利益確定売りに押されて下げに転じ、一時2万6722円74銭(同28円50銭安)まで軟化した。その後の戻りは限定され、前週末終値を挟んでもみ合い商状となっている。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり877、値下がり1170。東証業種別株価指数では全33業種中、20業種が上昇している。値上がり率上位業種は、海運、鉱業、卸売など。値下がり率上位業種は、空運、精密、電気ガスなど。
午前10時ごろの値上がり率上位銘柄(東証1部)
・新日理化<4406.T>
・オーバル<7727.T>
・エイチーム<3662.T>
・木村化<6378.T>
・沢藤電機<6901.T>
午前10時ごろの値下がり率上位銘柄(東証1部)
・サイバーL<3683.T>
・古河電池<6937.T>
・ティーライフ<3172.T>
・テモナ<3985.T>
・三光合成<7888.T>
提供:モーニングスター社
-
12/7
07:48
▽コーセル<6905.T>、21年5月期第2四半期(20年5月21日−11月20日)の連結業績予想を上方修正
▽日駐<2353.T>、取得上限400万株(自己株を除く発行済み株式の1.21%)・5億円の自社株買い
▽アルコニクス<3036.T>、連結子会社で不適切な会計処理が行われていたことが判明
▽ポールHD<3657.T>、21年1月期第3四半期(20年2−10月)の連結決算は2ケタの営業減益に
▽凸版<7911.T>、21年3月期の連結純利益予想を上方修正、自社株買い決定
▽アイオーデータ<6916.T>、自社株買い決定
▽アサヒペン<4623.T>、自社株買い決定、東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT−3」による買付け
▽ナトコ<4627.T>、20年10月期の連結業績予想を上方修正
▽エイチーム<3662.T>、第1四半期(20年8−10月)の連結決算で営業利益2.54倍
▽ティーライフ<3172.T>、第1四半期(20年8−10月)の連結決算で営業利益75.5%増
▽カナモト<9678.T>、21年10月期は連結営業利益5.3%増を見込み5円増配予定
▽キタック<4707.T>、21年10月期は単体営業利益4.1%増を見込む
▽フジテック<6406.T>、新たな戦力的方向性を策定、自己株式の消却を決定
▽MrMaxH<8203.T>、11月度の既存店売上高9.9%増
▽マクドナルド<2702.T>、11月度の既存店売上高9.6%増
▽オリンパス<7733.T>、呼吸器科関連医療機器の製造・販売を手掛ける米VMT社の全株式取得、完全子会社化へ
▽大幸薬品<4574.T>、大阪大学発ベンチャーのクオリプス(東京都中央区)に出資
▽日本創発G<7814.T>、リングストン(東京都江東区)の第三者割当増資引受による株式の一部取得、持分法適用関連会社化へ
▽松屋<8237.T>、21年2月期に投資有価証売却益19億2600万円を特別利益に計上へ
▽SRSHD<8163.T>、21年3月期に固定資産売却益5億100万円を特別利益に計上へ
▽藤田観光<9722.T>、新たな事業計画を策定、早期希望退職者を募集
▽ロングライフ<4355.T>、20年10月期の連結業績予想を下方修正、減配へ
▽モロゾフ<2217.T>、未定としていた21年1月期は単体営業利益85.1%減を見込み減配へ
▽日本スキー<6040.T>、第1四半期(20年8−10月)の連結決算で営業損益2億3200万円の赤字(前年同期は2億9300万円の赤字)
▽ファーマF<2929.T>、第1四半期(20年8−10月)の連結決算で営業損益14億2800万円の赤字(前年同期は7億8400万円の赤字)
▽鳥貴族<3193.T>、第1四半期(20年8−10月)の単体決算で営業損益1億6600万円の赤字(前年同期は5億300万円の黒字)
▽メディアスH<3154.T>、株式の立会外分売
▽主な決算発表=アイル<3854.T>、トミタ電機<6898.T>
▽主な月次発表=ジンズHD<3046.T>、三洋堂HD<3058.T>、ユニフォームN<3566.T>、東邦レマック<7422.T>、薬王堂HD<7679.T>、ブックオフH<9278.T>
提供:モーニングスター社