-
3/3
08:50
日経平均株価の3万円回復後はやや安定感を欠く東京株式市場。短期的な強弱感が対立する中、マーケットで話題となっているのがジャスダックに上場する日本銀行<8301.T>だ。連日でストップ高して2日は2018年10月以来となる4万円を付けた。1980年代のバブル相場の記憶が思惑を呼んでいるようだ。
日銀株は政府が55%を出資する「出資証券」。通常の株式と違って議決権がないが、ジャスダックに上場し100株単位で売買されている。日銀は金融緩和の一環で指数連動型ETF(上場投資信託)を買い続けており、相場の好転により含み益が12兆−13兆円に上る。このことが買い材料の1つとみられる。
一方、日銀の株価はバブル期の88年12月に75万5000円と今より19倍近い水準まで値上がりし、バブル経済前の85年の安値からは24倍に高騰した「歴史」を持つ。このことは、少なからず足元の買い方も意識しているとみられる。
参考までに、現在の東証1、2部に上場する銘柄で、バブル期に大化けしたものをまとめた(85年末から89年末までに付けた高値の上昇率上位=表参照)。以後すべて調整後の値段で、明治海運<9115.T>は163円から4100円まで25倍化し、バブルが崩壊した90年も序盤まで上げ続けた。タカキタ<6325.T>も253円から4200円まで17倍弱に値上がりした。
当時特定筋による「買い占め」を背景に株価が急騰したとされるのは蛇の目ミシン工業<6445.T>や東京製綱<5981.T>、いなげや<8182.T>などで、いずれも株価が85年末比で10倍超になった。東京綱はくしくも日本製鉄<5401.T>が現在TOB(株式公開買い付け)に動いている。
このほか、19年に死去した著名な米国人投資家のピケンズ氏が、時代に先駆けて経営介入を試みた小糸製作所<7276.T>や、土地持ちのIHI<7013.T>、京成電鉄<9009.T>などもこの時代を彩った。
<日証金に連想も>
また、日本証券金融<8511.T>もバブル期に大きく上昇しており、今回の日銀株から連想が向かいそうな位置付けかもしれない。
東証1、2部 バブル期の大化け銘柄(85年末以降の89年までの最大上昇幅)
銘柄(コード) 上昇幅(倍)
明治海<9115.T> 25.2
タカキタ<6325.T> 16.6
リソル<5261.T> 15.2
東製鉄<5423.T> 12.2
スパバッグ<3945.T> 12.0
日工<6306.T> 11.8
TBK<7277.T> 11.1
ニチモウ<8091.T> 11.1
蛇の目<6445.T> 11.0
宇徳<9358.T> 10.9
東京綱<5981.T> 10.7
いなげや<8182.T> 10.5
菱製鋼<5632.T> 10.4
IHI<7013.T> 10.2
大和自交<9082.T> 10.2
トリニ工<6382.T> 9.9
小糸製<7276.T> 9.6
東鉄鋼<5445.T> 9.3
タダノ<6395.T> 9.2
ヱスビー<2805.T> 9.0
高島屋<8233.T> 8.8
巴<1921.T> 8.8
ニチアス<5393.T> 8.8
中国工<5974.T> 8.7
明治機<6334.T> 8.6
京成<9009.T> 8.5
TOYO<5105.T>) 8.5
日証金<8511.T> 8.4
ユアテック<1934.T> 8.3
川崎汽<9107.T> 8.3
提供:モーニングスター社
-
2/3
16:42
日本で2月下旬にも始まる新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、電力需給がひっ迫する恐れが指摘されている。ドライアイスなどの低温輸送用資材とともに、供給体制の整備が求められる。
日本のワクチン接種はまず医療従事者向けに開始し、その後高齢者、一般向けと広がる見通し。全国民分を確保する時期について政府は当初6月末としていたが、後ろにずれ込む可能性が高まっている。
ワクチン接種のピークが冷房需要の高まる夏場に重なることで、電力供給には不安が生じる。米ファイザーのワクチンは超冷温での保管が求められ、冷凍庫が消費する電力量が拡大するためだ。
消費電力を抑えるためのドライアイスは増産が必要になり、昭和電工<4004.T>やエア・ウォーター<4088.T>、原料の炭酸ガスを手掛ける東邦アセチレン<4093.T>、小池酸素工業<6137.T>などが注目される。
また、今冬は大雪で電力需給がひっ迫したことも記憶に新しい。東京電力ホールディングス<9501.T>や関西電力<9503.T>のほか、その際物色された電気工事のユアテック<1934.T>やETSホールディングス<1789.T>もマークしたい。
提供:モーニングスター社
-
1/22
16:53
・発表日は変更になる場合もあります。
◆1月28日(木)
FFE&C <1775.T>
南海辰村 <1850.T>
大東建 <1878.T>
ユアテック <1934.T>
日清粉G <2002.T>
カルビー <2229.T>
コア <2359.T>
ベネ・ワン <2412.T>
トーメンデバ <2737.T>
八洲電機 <3153.T>
TOKAIH <3167.T>
野村不HD <3231.T>
ハウスコム <3275.T>
Sリサーチ <3771.T>
ドリコム <3793.T>
キーウェア <3799.T>
NTTDIM <3850.T>
田岡化 <4113.T>
積水化 <4204.T>
積樹脂 <4212.T>
Jストリーム <4308.T>
日精化 <4362.T>
広栄化学 <4367.T>
一工薬 <4461.T>
大日住薬 <4506.T>
日水薬 <4550.T>
JCRファマ <4552.T>
神東塗 <4615.T>
OLC <4661.T>
SBテクノ <4726.T>
ファンケル <4921.T>
コタ <4923.T>
エステー <4951.T>
寺岡製 <4987.T>
日東化工 <5104.T>
有沢製 <5208.T>
MARUWA <5344.T>
大製鉄 <5449.T>
東北鋼 <5484.T>
日立金 <5486.T>
日亜鋼 <5658.T>
日精線 <5659.T>
大阪チタ <5726.T>
東邦金 <5781.T>
JFEコンテ <5907.T>
タカキタ <6325.T>
月島機 <6332.T>
アイチ <6345.T>
NTN <6472.T>
富士電機 <6504.T>
Mリンクス <6659.T>
メルコ <6676.T>
富士通 <6702.T>
エプソン <6724.T>
アンリツ <6754.T>
日本トリム <6788.T>
本多通信 <6826.T>
アドバンテス <6857.T>
エヌエフHD <6864.T>
菊水電子 <6912.T>
提供:モーニングスター社
-
1/18
10:05
18日午前10時時点の日経平均株価は前週末比173円90銭安の2万8345円28銭。朝方は、売り先行した。低調な米経済指標などを背景に前週末の米国株式が下落した流れを受け、寄り付き後まもなく2万8111円54銭(前週末比407円64銭安)まで下落した。一巡後は、押し目買いに下げ渋りの動きとなっている。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり844、値下がり1192。東証業種別株価指数では全33業種中、27業種が下落している。値下がり率上位業種は、海運、鉱業、鉄鋼など。値上がり率上位業種は、電気ガス、精密、その他製品など。
午前10時ごろの値上がり率上位銘柄(東証1部)
・東京エネシス<1945.T>
・ブラス<2424.T>
・神栄<3004.T>
・ユアテック<1934.T>
・LinkU<4446.T>
午前10時ごろの値下がり率上位銘柄(東証1部)
・ランド<8918.T>
・プレサンス<3254.T>
・スタティアH<3393.T>
・ジャステック<9717.T>
・マルカ<7594.T>
提供:モーニングスター社
-
1/8
16:32
国土交通省は6日、週末にかけて日本海側を中心に大雪や猛吹雪が予想されることから不要不急の外出を控えるよう呼び掛けた。太平洋側でも積雪の可能性があり、雪対策の銘柄に関心が向かいそうだ。
年末年始の日本列島は寒波に覆われたが、今回はいわゆる「爆弾低気圧」が発生し、再び大荒れの天気になる恐れがある。10年に1度レベルの非常に強い寒気が迫り、日本海側だけではなく、太平洋側にも雪が積もることが警戒される。
関連銘柄では、スコップを手掛ける浅香工業<5962.T>のほか、「タイヤ&ホイール館フジ」のフジ・コーポレーション<7605.T>、オートバックスセブン<9832.T>などが浮上する。雪害も増えており、生活トラブル解決サービスのジャパンベストレスキューシステム(=JBR)<2453.T>、除雪機のタカキタ<6325.T>などの活躍の場も増えそうだ。
一方、寒さでエアコンによる消費電力が急増したことで、電力確保が困難な状況に陥っている。東京電力ホールディングス<9501.T>は需要ピーク時の使用率がやや厳しい状況に達したことで、企業から電力融通を受ける異例の措置を取った。
こうした動きを受け、送電線工事に強いETSホールディングス<1789.T>が値を飛ばしている。ユアテック<1934.T>や、電力ネットワークの強化に向けてはスマートグリッド(次世代送電網)用システムの東光高岳<6617.T>、高所作業車のタダノ<6395.T>などもマークしたい。
提供:モーニングスター社