ＳＥＣカーボン<5304.T>が変わらずを挟んで３日ぶりに反発し、一時１７０円高の７０００円を付けている。前週末１１日引け後、２３年３月期連結業績予想の上方修正と第２四半期末配当の増額を明らかにし、好感された。

　２３年３月期業績予想で、売上高を３００億円から３０９億円（前期比３．０％増）に、営業利益を３３億円から５５億円（同６６．７％増）に引き上げた。人造黒鉛電極の販売は粗鋼生産が低調に推移している影響を受ける可能性が残るが、アルミニウム製錬用カソードブロックの販売は、第２四半期（２２年４−９月）と同様、好調に推移することを見込んでいる。

　２３年３月期第２四半期累計（２２年４−９月）の決算は、売上高が１２５億１８００万円（前年同期比２８．２％増）、営業利益が２３億４４００万円（同８０．１％増）だった。好調な決算に加え、足元の業績動向なども勘案し、第２四半期末の配当を従来の１００円から１５０円（前期実績１００円）に増額するとした。

　午前９時５分時点の株価は、前週末比１７０円高の７０００円。

提供：モーニングスター社